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素晴らしき山村との出合い


今日は、梅雨の時期にもかかわらず、初夏の爽やかな気候だったので
近頃行ってみたいと思っていた山村に向かった。


いつもは、別の村に行くために
この山村近くのインターチェンジは通り過ぎていた。
だから今日初めて、このインターチェンジで降りる。


天気がよく、山並みが遠くまで、くっきりと見えたこともあり
山深い土地にもかかわらず、それほど閉鎖的な感じがせず
とても気に入った。



いつも家から眺めている山々も気に入っているが
ここで眺める山々は、印象が違って見える。


いつも眺めている山々は、家が山麓にあることもあって
山々の懐に私個人が抱かれている感じがする。


それに比べて今日眺めた山々は、遠くに長く連なり
大袈裟な言い方だが、日本列島を支えている感じがした。
まさに「日本の屋根」と呼ばれるには相応しい、堂々たる存在感だ。



このような山深い土地で、農業をされている方々が居ることも驚いた。
天気の良い日に、観光気分で車で走っていると気持ちいい。
しかし、一生、このような山深い土地に暮らすことは、厳しいことだと思う。


道路脇の石碑には「農魂」と刻まれていた。


このような決意を持たないと、この土地で農業はできないのだろう。
辛い時には、この言葉を心に刻み込み、自分を奮い立たせるのかもしれない。


都会に育った私にとっては、想像を絶する世界だ。



また、それだけ厳しい環境だからこそ
信仰心も育まれ、霊性も鍛えられるのかもしれない。


この山村の入口には、変わった道祖神が祀られている。


滑稽で親しみを持って旅の安全を守ってくれると同時に
邪悪なものを村に入れないような恐さを持つ道祖神。


正月のしめ縄で作ると説明書きにあった。
毎年、年の初めに、一年の祈りを込めて作るのだろう。


親しみと恐さを持つ神というのは
村人たちの神に対する想いを反映していると思った。


これらの神々は、決して遠くにいるのではなく
近くで見守ってくれる存在たちだった。



山村には、棚田があり
その向こうに、集落がぽつりぽつりと点在していた。


日本人の原風景のような光景で
原田泰治さんの絵の世界が、そこには拡がっていた。


素晴らしい山村との出合いがあった、良い一日だった。



投稿者 haruki : 2007年06月17日 00:02

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